とうばんにっき

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鍼灸おもしろ事典

[にっき]

 前回は西洋医学と東洋医学の起こりについて触れました。
 今回は治療方法の違いについてお話します。
 多くの皆さんは病院に1度ぐらいはかかったことがあると思います。
ドクターは患者さんの訴える苦痛はどこにあるのかをはっきりさせるため、いろいろな検査を行います。
 そして原因が分かると、それに対して治療を施します。
 例えば足がしびれている患者に対してレントゲン撮影などの検査を行い、原因が腰の骨のずれにあることが分かるとそれを元に戻す治療を行います。
また腹痛に対し胃粘膜が荒れていることが分かれば、それを治すため薬剤を投与します。つまり西洋医学は原因となるものに対して治療を行うのです。
 ところが東洋医学は症状を対象とした治療。つまり対症治療が基本となっています。 
 上の例で言えば、骨がずれていることに注目するのではなく、足のしびれ自体を軽減もしくは除去することに重点を置くのです。
 胃炎であれば、胃の粘膜を正常に戻すことより、それによって起こっている痛みや異和感を除去し、患者を楽にしてあげるのです。
 原因治療は局所えの治療が中心となりますが、対症治療の場合は、症状を訴えている局所だけではなく、そこから遠く離れた部位も重要な治療対象となります。
ときには右腕の痛みを左腕の治療だけで治すと言うように、遠隔部のみの治療を行う場合さえあります。
 鍼灸治療は、なぜこのように症状を対象としたり、遠隔治療を行ったりすることができるのかと言えば、
それは、東洋医学が全身に分布する経絡に沿って流れる気血の調整を治療対象としているからなんです。