とうばんにっき

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鍼灸おもしろ事典

[にっき]

 これから数回に分けて西洋医学と東洋医学の違いについてお話しましょう。
 インドや中国を起源とする東洋医学と西欧に起こった西洋医学の間には様々な違いが見られます。
 皆さんは、体のどこかに痛みがあると、その部分を押したりなでたり、たたいたりすることはありませんか。
 こうした行動は人間ばかりではありません。
 犬や猫が、皮膚ををなめたり、また体を曲げて苦痛をやわらげようとしている姿を見かけたこともあるでしょう。
 これわ誰に教えてもらったわけではなく、自然にそうした行動をするのです。
 つまり、これは動物一般に備わっている、本能的な治癒(なおす)能力なのです。
 こうしたことが長い年月と多くの人の間で繰り替えされていくうちに、例えば胃の働きが悪い時はどこの部分を押すと楽になるとか、頭が痛いときにどこを押すと楽になるなどといったことが分かってきます。
 こうして生まれてきたのが、いわゆる「つぼ」なんです。
そして同じような働きを持つ「つぼ」を連続した一つのつながりとしたものが経絡ということなのです。
つまり東洋医学は、本能的な経験のなかで生まれてきたものなんです。
 ところが西洋医学は病気の根本は体を構成している物質(細胞)にあるという考え方を元に発展してきました。
こうした研究の多くは実験室で行われるため西洋医学を「実験室医学」とも言います。
このように東洋医学と西洋医学では病気に対する考え方が全く異なっているのです。