大相撲と鍼灸
[にっき]
皆さんは、国技館の土俵の上にある吊屋根の四隅に色の違う房が垂れていることをご存じですね。
でも4箇所みんな色が違うなんて不思議に思ったことはありませんか。今回の針灸おもしろ事典はこのことについてお話します。針灸と相撲がつながっているなんておもしろそうですね。
東洋医学の考え方(思想)には前回紹介した陰陽論のほかに5行論というものがあります。これは事物や現象を5つの性格に分類し、それぞれの関係を説明しようとする考えです。
その基本となるのが木、火、土、金、水の5つです。
暦の火、水、木、金、土のように見えますが順番が違いますね。
これは木がすれあって火をおこし、その結果木は土に戻り、土に戻った木はやがて石炭などの鉱物(金)になり、そして、そこには石油や水が生じ、その水が再び木を芽生えさせるという関係なんです。
つまり木は火を生み、火は土を生み、土輪金を生み、金は水を生み、そして水は木を生むのです。
そこでこれらのお互いの関係を東洋医学では相生(そうしょう)関係といいます。
この順番は地球上(宇宙)で太鼓の時代から繰り返されている自然な現象ですね。
そして、この5つの性格に、身体の部分や気性、声の質、色、方角、数字、動物などなど様々なものを配当し、病気の診断や治療に応用していくのが五行論なんです。
では、ここで上記に挙げた国技館の房と五行の関係について触れましょう。それぞれの房の位置と色の関係を頭に浮かべて下を見て下さい。五行では木は東、火は南、土は中央、金は西、水は北となります。また色は青が木、赤が火、黄が土、白が金、黒が水に割り当てられています。
さあ、少し分かってきましたね。今度相撲を見るとき、土俵の方角と房の色との関
係を確認して見て下さいね。なお、中央の黄は、もちろん土俵の部分になります。
鍼灸医学がだんだん身近に感じるようになりましたか。
ではこのへんで



