とうばんにっき

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唾液の話

[にっき]

唾液、つばのことである。唾液にはさまざまな作用がある。唾液があることによって、咀嚼がスムーズにできるようになることはもちろんのこと、唾液がなければ口が渇いて上手にしゃべることもできない。味だって分からなくなる。唾液の作用を話すとき、でんぷんを分解するやら抗菌(細菌をやっつける)作用があるなど声を高らかにしゃべるにわか健康アドバイザーがいるが、本当なのだろうか。実際はいずれの作用も強いてあげればあるのだが・・・、って程度のように考えるのが妥当だろう。

よく考えてみると、そんなに強い抗菌作用があるなら、口の中に何億もの細菌が存在するわけがない。また、口の中にでんぷんが存在する時間なんて実はたいしたことがない。ほとんど唾液中のアミラーゼが反応を起こす前に胃に到達してしまう。
確かに唾液分泌が低下した人の口の中は悲惨なものである。細菌とその代謝物が分厚いシートのようにはがれてくることすらある。常時口の中の汚れを洗い流すだけの水分と幾分かの粘調度が唾液に求められるように思う。
神様は不要なものを人間の生理に付け加えたりしていないと思うので、それぞれにはそれなりの意味があるはずである。でも、テレビなどで万能の消化作用、抗菌作用があるかのごとく話すコメンテーターを見ていると「なんだかなぁー」とつい思ってしまうのである。